【品質維持の基本】加工不良を防ぐ!切削油の日常点検チェックリストと注意点

機械加工の現場において、安定した品質を維持し、生産性を高めるためには、様々な管理項目がありますが、その中でも「切削油の管理」は非常に重要です。特に、日々の状態変化を見逃さないための**「日常点検」**は、加工不良や機械トラブルを未然に防ぐための基本中の基本と言えます。「毎日の点検って、具体的に何を見ればいいの?」「ちょっとした変化だけど、放置しても大丈夫?」「点検って、なんだか面倒…」と感じている現場担当者の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この日常点検こそが、切削油の性能を最大限に引き出し、安定した加工を実現するための鍵となります。この記事では、切削油の日常点検の重要性から、具体的なチェック項目、点検時の注意点、異常を発見した場合の対応、そして点検記録の活用方法までを、分かりやすく解説します。ぜひ、日々の業務に取り入れられるチェックリストとしてご活用ください。
1. 日常点検の目的と重要性。なぜ毎日確認する必要があるのか?

「昨日まで問題なかったから、今日も大丈夫だろう」
そんな油断が、思わぬトラブルに繋がることがあります。切削油の状態は、機械の稼働状況や環境変化によって日々刻々と変化しています。日常点検を行う最大の目的は、その変化を早期に捉え、問題が大きくなる前に対処することにあります。
日常点検で早期発見できる切削油や機械の問題点
毎日の簡単なチェックで、以下のような切削油や機械に関する問題の兆候を発見できます。
- 液量(液面レベル)の異常
- 低下
クーラントの漏れ、配管の詰まりによる供給不良、過剰な持ち出し、ポンプの不調など。 - 増加
水道水や他の液体の混入、冷却水配管からの漏れなど。
- 低下
- 濃度(水溶性)の異常
- 低下
水の混入、補充ミスなどによる性能不足(潤滑、防錆、防腐)。 - 上昇
水分の蒸発、補充ミスなどによる性能バランスの崩れ(泡立ち、ベタつき、冷却性低下)。
- 低下
- 外観の異常
- 変色、白濁
油剤の劣化、異種油の混入、バクテリアの繁殖。 - 浮遊物、沈殿物
切りくず、スラッジ、ゴミの蓄積、カビの発生。 - 大量の浮上油
機械からの作動油・潤滑油漏れ、腐敗促進。
- 変色、白濁
- 臭気の異常
- 腐敗臭(ドブ臭、硫黄臭など)
バクテリアの大量繁殖、油剤の深刻な劣化。
- 腐敗臭(ドブ臭、硫黄臭など)
- 機械・周辺設備の異常
- 漏れ
配管、ポンプ、タンク本体からのクーラント漏れ。 - 詰まり
フィルター、ストレーナー、ノズルの詰まりによる流量低下。 - 異音
ポンプやモーターからの異常な音。
- 漏れ
問題の早期発見がもたらすメリット
これらの問題を初期段階で発見し、適切に対処することで、以下のような大きなメリットに繋がります。
- 加工不良の防止
濃度異常や劣化、異物混入などによる切削油の性能低下を早期に察知し対策することで、寸法不良、面粗度悪化、突発的な工具破損といった加工不良を未然に防ぎます。 - 機械の故障予防
液量不足によるポンプの空運転や焼き付き、フィルター詰まりによる流量低下、漏れの放置による機械部品の腐食や電気系統への影響といった、機械の重大な故障リスクを低減します。 - 切削油の長寿命化
劣化や汚染が軽微なうちに、浮上油の除去、濃度の調整、必要に応じた殺菌剤の添加(※メーカー相談推奨)などの対策を行うことで、切削油の性能を回復・維持させ、高価な油剤の交換頻度を減らし、コスト削減に貢献します。耐腐敗性に優れた切削油(サンワケミカル株式会社でも各種取り扱いがございます)を選ぶことも重要ですが、日常管理との両輪で効果が最大化されます。 - コスト削減
不良品の削減、手直し工数の削減、機械修理費用の削減、切削油購入・交換・廃液処理費用の削減など、トータルコストの低減に繋がります。 - 安全な作業環境の維持
床へのクーラント漏れによる転倒事故の防止、腐敗臭による不快感や健康への影響の軽減、切削油の飛散による皮膚トラブルの早期発見など、安全衛生面でのメリットも大きいです。
このように、日常点検は、品質・コスト・安全に関わる様々なリスクを低減するための、最も基本的かつ効果的な活動なのです。
2. 点検前の準備。安全確認と必要な道具は?

日常点検を安全かつ効率的に行うためには、事前の準備が大切です。
点検作業前の安全確認事項
作業者の安全を守るために、点検開始前に以下の点を確認しましょう。
- 機械の停止
点検箇所によりますが、特にタンク内部の確認、サンプル採取、フィルター点検などを行う際は、原則として機械を停止させます。機械によっては、主電源を遮断する必要がある場合もあります。必ず機械の取扱説明書や社内ルールに従ってください。 - 保護具の着用
- 保護メガネ
- 切削油の飛散から目を守るために必ず着用します。
- 耐油性手袋
- 切削油が皮膚に直接触れるのを防ぎます。切削油による手荒れやアレルギーを予防します。
- その他
- 必要に応じて、長袖の作業着、安全靴などを着用します。
- 作業スペースの確保
- 点検作業を行う場所の周囲を整理整頓し、足元に障害物がないか、滑りやすくないかなどを確認します。
- 点検手順の確認
- 複数人で点検を行う場合は、事前に役割分担や手順を確認しておきます。
日常点検に必要な道具
効率よく正確な点検を行うために、以下の道具を準備しておくと良いでしょう。
- 保護具
上記の保護メガネ、耐油性手袋など。 - 清潔なウエス、ティッシュペーパー
測定器の清掃や、こぼれた液の拭き取りに使用します。 - 懐中電灯
クーラントタンク内部など、暗い場所を確認する際に役立ちます。防爆仕様が必要な場合もあります。 - サンプル採取容器
清潔なビーカー、ボトル、スポイトなど。測定や外観確認のために切削油を採取する際に使用します。 - 屈折計(濃度測定用)
ハンディタイプのものが一般的です。アナログ式、デジタル式があります。 - pH試験紙またはpHメーター(pH測定用)
大まかな確認には試験紙、より正確な測定にはメーターを使用します。 - 温度計
液温を測定します。屈折計に温度補正機能がない場合に必要となることがあります。 - 記録用紙、筆記用具、またはタブレット端末
点検結果を記録するために必要です。チェックリスト形式の用紙を用意すると便利です。 - その他(必要に応じて)
- オイルスキマーを操作するための用具
- フィルターの状態を確認するための工具
- 漏れ箇所を特定するためのマーカーやテープ
各道具の適切な使用について
- 測定器(屈折計、pHメーター)
使用前後の清掃と、定期的な校正が重要です。正しい使い方を理解し、測定値の信頼性を確保しましょう(詳細は濃度管理やpH管理に関する記事をご参照ください)。 - サンプル採取容器
常に清潔なものを使用します。汚れた容器を使うと、測定値や外観観察に影響が出ます。 - 記録用具
誰が見ても分かるように、丁寧に記録します。
準備をしっかり行うことで、安全かつスムーズに点検作業を進めることができます。
3. 具体的な点検項目とチェックポイント(液面、外観、臭いなど)
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それでは、具体的に何を、どのようにチェックすればよいのかを見ていきましょう。以下に代表的な点検項目とチェックポイントをリスト形式で示します。毎日の点検リストとしてご活用ください。
【切削油 日常点検チェックリスト】
点検項目 | 確認方法 | チェックポイント | 正常の目安 | 異常時の注意点・考えられる原因 |
1. 液面レベル | 液面計、ゲージ、目視 | □ 規定のレベル範囲(上限・下限)内にあるか? □ 前日と比較して急激な増減はないか? | 規定範囲内 | ・低下: 漏れ、蒸発、持ち出し過多、供給不良 ・増加: 水の混入、他液の混入 |
2. 外観 | 目視、サンプル採取して観察 | □ 色: 新品時と比較して大きな変化はないか? □ 透明度 (※1): 白濁や濁りがひどくないか? □ 浮遊物/沈殿物: 切りくず、ゴミ、カビ状物質が多くないか? □ 浮上油: 油膜が厚くないか?虹色に光っていないか? | 新品時に近い色・透明度<br>浮遊物・浮上油が少ない | ・変色/白濁: 劣化、汚染(異種油混入)、バクテリア繁殖 ・浮遊物/沈殿物: フィルター能力不足、タンク汚れ、カビ発生 ・浮上油: 機械からの油漏れ、腐敗促進 |
3. 臭い | タンクに近づきすぎず、臭いを嗅ぐ | □ 腐敗臭(ドブ、硫黄、アンモニア臭)、カビ臭、刺激臭など、異常な臭いはないか? | 油剤固有の臭い (または無臭) | ・腐敗臭: バクテリアの大量繁殖 ・カビ臭: カビの発生 ・刺激臭: 化学変化、他物質混入 |
4. 濃度 (※2) | 屈折計で測定し、換算係数で計算 | □ メーカー推奨の適正濃度範囲内にあるか? □ 前回の測定値から大きく変動していないか? | メーカー推奨範囲内 | ・低下: 水の混入、補充ミス ・上昇: 水分蒸発、補充ミス |
5. pH (※2) | pH試験紙またはpHメーターで測定 | □ メーカー推奨の適正pH範囲内(通常8.5~9.5程度)にあるか? □ 低下傾向はないか? | メーカー推奨範囲内 | ・低下: バクテリア繁殖、CO2溶解、酸性物質混入 → 防錆力・防腐力低下 |
6. 機械周辺 | 目視、手で触れる、圧力計確認、聴音 | □ タンク、配管、ポンプ周りに漏れはないか? □ 床面は濡れていないか? >□ フィルターは詰まっていないか? □ クーラントは正常に供給されているか(ノズル詰まり等)? □ ポンプから異音はしないか? | 漏れ、詰まり、異音なし 正常供給 | ・漏れ: 油剤ロス、汚染、転倒リスク ・詰まり: 流量低下、冷却・潤滑不足、オーバーフロー ・異音: ポンプ故障の前兆 |
(※1) 透明度はソリュブルタイプ、ケミカルソリューションタイプの場合に特に重要です。エマルジョンタイプは元々白濁しています。 (※2) 濃度とpHは、可能であれば毎日、最低でも週に1回は測定することを推奨します。
点検時のポイント
- 五感を活用する
見る(液面、外観、漏れ)、嗅ぐ(臭い)、聞く(ポンプ異音)など、五感を活用して変化に気づくことが大切です。 - 比較する
「いつもと違う」という感覚が重要です。新品時の状態や前日の状態と比較して、変化がないかを確認しましょう。 - 記録する
気づいたことや測定値は必ず記録に残します。(詳細は点検記録のつけ方と活用方法を参照) - 習慣化する
毎日決まった時間に行うなど、日常業務の一部として習慣化することが継続のコツです。
4. 異常を発見した場合の初期対応フロー

日常点検で何らかの異常を発見した場合、それを放置せず、速やかに適切な対応をとることが重要です。ここでは、代表的な異常ごとに初期対応の基本的な流れを示します。ただし、これはあくまで一般的な例であり、実際の対応は社内のルールや状況に応じて判断してください。
【異常発見時の初期対応フロー(例)】
- 記録と報告
- まず記録
発見した異常の内容、日時、機械名、担当者名を点検記録に正確に記入します。 - 速やかに報告
上司や設備保全担当者など、定められた報告先に速やかに状況を報告し、指示を仰ぎます。「これくらい大丈夫だろう」と自己判断せず、必ず報告・連絡・相談(ホウレンソウ)を徹底しましょう。
- まず記録
- 原因の推定と応急処置(可能な範囲で)
報告と並行して、または指示に基づき、安全に配慮しながら原因の推定と応急処置を行います。- 液面低下(急激な場合)
- 原因推定
漏れの可能性が高い。 - 応急処置
漏れ箇所を探し、可能であれば受け皿を置く、ウエスで吸い取るなどの飛散防止策。機械停止が必要な場合も。 → 放置リスク:ポンプ空転による損傷、油剤不足による加工不良。
- 原因推定
- 液面増加(急激な場合)
- 原因推定
水の混入(洗浄水、雨水、冷却水漏れなど)。 - 応急処置
混入経路を特定し、水の流入を止める。濃度の再測定・調整が必要。 - 放置リスク
濃度低下による性能不足、タンクからの溢れ。
- 原因推定
- 浮上油が多い
- 原因推定
機械からの作動油・潤滑油漏れ。 - 応急処置
オイルスキマーを作動させる、ひしゃく等で可能な範囲で除去する。漏れ箇所の特定・修理が必要。
放置リスク
油剤性能低下、腐敗促進、油煙増加。
- 原因推定
- 異臭(腐敗臭)
- 原因推定
バクテリアの大量繁殖。 - 応急処置
pH・濃度を確認。浮上油やスラッジが多ければ除去。殺菌剤の使用はメーカーに相談の上、慎重に判断(安易な使用は推奨されない)。早めのタンク清掃・交換を検討。
放置リスク
急速な劣化、悪臭蔓延、加工不良、健康被害。
- 原因推定
- 濃度・pH異常
- 原因推定
蒸発、水混入、補充ミス、劣化など。 - 応急処置
再測定で確認後、原因に応じた調整(水または原液/希釈液の補充、pH調整剤の使用検討 メーカー相談推奨)。急激な変化や調整しても戻らない場合は、詳細調査。
放置リスク
加工不良、工具摩耗、錆、泡立ち、皮膚トラブルなど。
- 原因推定
- 漏れ(機械周辺)
- 原因推定
配管接続部の緩み、パッキン劣化、タンクの亀裂など。 - 応急処置
漏れ箇所を特定し、可能なら増し締めなどの応急処置。受け皿設置。清掃。修理の手配。
放置リスク
油剤ロス、床汚染による転倒、環境汚染。
- 原因推定
- フィルター詰まり
- 原因推定
切りくず・スラッジの過剰蓄積、フィルターの劣化。 - 応急処置
フィルターの清掃または交換。詰まりの原因(切りくず形状、フィルター選定など)も検討。
放置リスク
流量低下、クーラント供給不足、オーバーフロー。
- 原因推定
- 液面低下(急激な場合)
- 根本原因の特定と恒久対策
応急処置で一時的に状況が改善しても、根本的な原因が解決されなければ、同じ問題が再発します。報告を受けた担当者は、原因を特定し、恒久的な対策(部品交換、運用方法の見直し、油剤の見直しなど)を計画・実施する必要があります。 - 結果の記録
行った処置内容とその結果を、点検記録に追記します。
異常発見時に重要なこと
- 安全第一
いかなる場合も、安全を最優先に行動してください。危険を感じる作業は無理に行わず、専門の担当者に依頼しましょう。 - 報告義務
異常を発見したら、些細なことでも必ず報告するルールを徹底します。 - メーカーへの相談
原因不明な場合や、対処方法に迷う場合は、遠慮なく切削油メーカー(サンワケミカル株式会社など)に相談してください。油剤の分析や専門的なアドバイスが受けられます。
5. 点検記録のつけ方と活用方法

日常点検の効果を最大限に引き出すためには、点検結果を「記録」し、それを「活用」することが不可欠です。
なぜ点検記録を残す必要があるのか?(目的とメリット)
日常点検の記録は、単なる作業報告ではありません。以下のような重要な目的とメリットがあります。
- 状態の客観的な把握
毎日の測定値や観察結果を記録することで、「なんとなく」ではなく、具体的な数値や状態で切削油のコンディションを把握できます。 - 変化の早期発見
過去の記録と比較することで、わずかな変化や異常の兆候を早期に捉えることができます。 - 傾向分析による予測
濃度やpHなどのデータを時系列で追うことで、劣化の進行度合いやメンテナンスが必要になるタイミングを予測しやすくなります。 - トラブル発生時の原因究明
問題が発生した際に、過去の記録を遡ることで、いつからどのような変化があったのかを確認でき、原因究明の有力な手がかりとなります。 - メンテナンス計画の最適化
記録に基づき、機械ごと、油剤ごとに最適な点検頻度や清掃・交換時期を見直すことができます。 - 対策効果の検証
実施した改善策(例:新しい油剤の導入、管理方法の変更)が、記録上の数値や状態にどのように反映されたかを確認し、効果を客観的に評価できます。 - 担当者間の情報共有
担当者が複数いる場合や交代があった場合でも、記録があれば管理状況を正確に引き継ぎ、一貫した管理を継続できます。 - コスト管理の基礎データ
油剤の補充量や交換頻度などの記録は、コスト分析や削減策検討の基礎データとなります。
記録すべき項目(日常点検記録の例)
日常点検で最低限記録しておきたい項目例です。チェックシート形式にすると便利です。
- 基本情報
- 点検日
- 点検時間
- 対象機械名(またはタンク名)
- 点検担当者名
- 点検結果
- 液面レベル
□正常 □低下 □過剰 (具体的なレベルを記入しても良い) - 外観
□正常 □異常あり(具体的に:例「やや白濁」「浮上油多い」) - 臭い
□正常 □異常あり(具体的に:例「わずかに腐敗臭」) - 濃度(Brix%)
_____ → 換算後濃度(%):_____ - pH
_____ - 機械周辺(漏れ等)
□正常 □異常あり(具体的に:例「ポンプ下部に漏れ跡」)
- 液面レベル
- 処置内容
異常があった場合に記入- 例
「水 5L補充」「浮上油除去」「担当者〇〇に報告」
- 例
- 特記事項
気づいたことなど
点検記録の活用方法
記録は、活用してこそ価値が生まれます。
- 日々の比較
前日の記録と比較し、変化点がないかを確認します。 - 週次・月次でのレビュー
定期的に記録を見返し、濃度やpHの推移をグラフ化するなどして、傾向を分析します。異常値だけでなく、緩やかな変化にも注目します。 - メンテナンス計画への反映
記録から劣化傾向を読み取り、タンク清掃や交換の計画に反映させます。「そろそろpHが下がり始める頃だ」「この機械は濃度が上がりやすい」といった予測が可能になります。 - トラブルシューティング
問題発生時に、関連する機械の過去の記録を調査し、原因究明のヒントを探します。 - 改善活動への活用
「浮上油除去の頻度を増やしたら、pHの低下が緩やかになった」など、対策の効果を記録で確認し、さらなる改善に繋げます。 - 情報共有ツールとして
点検記録を関係者間で共有し、問題意識や管理状況の認識を合わせます。
Excelなどの表計算ソフトや、専用の管理アプリなどを活用すると、記録、集計、グラフ化、情報共有が効率的に行えます。
まとめ
本記事では、加工不良を未然に防ぎ、安定した生産活動を維持するために不可欠な「切削油の日常点検」について、その目的と重要性、具体的な点検項目とチェックポイント、異常発見時の初期対応、そして点検記録の活用方法までを詳しく解説しました。
液面、外観、臭い、濃度、pH、機械周辺の状態…これらを日々丁寧にチェックし、記録に残すという地道な活動が、切削油の性能を最大限に引き出し、トラブルを最小限に抑え、機械や製品の品質を守るための最も確実な方法です。まさに「品質維持の基本」と言えるでしょう。
ぜひ、本記事のチェックリストやポイントを参考に、貴社の日常点検活動を見直し、改善するきっかけとしていただければ幸いです。日々の小さな積み重ねが、必ずや大きな成果に繋がるはずです。
サンワケミカル株式会社は、長年の経験と技術に基づき、多種多様な切削油剤を開発・製造しております。お客様の加工条件やニーズに合わせた最適な製品をご提案いたしますので、切削油に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
もし、この記事で紹介した対策を試しても問題が解決しない場合や、お使いの切削油に関するより詳細な情報、お客様の特定の加工に最適な油剤の選定についてご相談がありましたら、どうぞお気軽に私たちサンワケミカル株式会社までお問い合わせください。経験豊富な専門スタッフが、お客様の状況を詳しくお伺いし、最適なソリューションをご提案いたします。
サンワケミカル株式会社HP:http://sanwachemical.co.jp/
サンワケミカル株式会社お問い合わせ:http://sanwachemical.co.jp/contact/
サンワケミカル株式会社公式X:https://x.com/sanwachemical
今後も、金属加工の現場で役立つ情報を発信してまいりますので、サンワケミカル株式会社公式ブログにご期待ください。